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事業活動方針
会 長 池 渕 浩 介
池渕浩介

トヨタ自動車(株) 顧問・技監

 東日本大震災は日本の製造業に大きな打撃を与えました。各企業は、生産拠点の被災、サプライチェーンの寸断、原発事故によるエネルギー不足などにより、減産等を強いられましたが、産、官、民の全力をあげた復旧活動により予想以上の速さで回復を遂げることができました。しかし、企業の想定レートをはるかに上回る円高、他の先進国に比べて高い法人税、厳しい労働規制、貿易自由化への遅れ、電力の供給不足問題等多くの課題に直面し、依然として解決の糸口が見つからない状態にあります。
 加えて、引き続く欧州の財政不安、東南アジアのモノづくり拠点・タイの洪水による日系企業への甚大なる被害、また中国、韓国のモノづくり企業の驚異的な追い上げなど日本の製造業を取り巻く環境は、以前にまして厳しい状況にあります。

 こうした日本企業の競争力を阻害する要因が多々ある状況下においても、我々製造業は、危機管理体制を強化するとともに、モノづくり人材の育成をベースとして飽くなき革新と不断の努力により、モノづくりの未来を切り開いていかなければなりません。これまで愚直に築きあげた生産性の高い現場力、強いチームワークと高い技能、世界に誇る高度で優秀な技術力等、他国にない日本の強みにさらに磨きをかけることが重要であります。「良いものを安くタイムリーにつくる」こととあわせて、世界のトップであり続けるためには、世界的視野を持ってニーズを的確に把握し「何をつくるか」をも含めた総合力を高めることにより、必ずやこの危機を乗り越え、「新たなモノづくり日本」を創ることができると確信しております。

 当協会においては、モノづくりは人づくり、心づくりであることを基盤に、企業が抱える様々な課題克服に必要なIEを展開することにより、中堅・中小企業を含めた、産業界全体の発展に貢献いたします。

 2012年度は次の5つの柱を重点課題とし、事業活動を実施いたします。


1.「現地」「現物」「現実」主義に基づいたIE活動の実践
2.チームワークある現場力の向上
3.グローバル化を主導できる人材育成
4.新たな市場・価値を創出するための情報提供
5.組織を越えた人的ネットワークづくり