製造業における防災・減災対策セミナー
昨今の新型コロナウイルスをはじめとした感染症や、地震・水害などの自然災害、火災などの人的災害と、常に企業は多くの災害リスクにさらされています。災害発生時には、従業員や近隣地域への人的被害、操業への長期的な被害に加え、サプライチェーンにも重大な影響を与えるおそれがあり、改めて企業防災のあり方が問われています。
そこで本セミナーでは、災害に強い工場づくりを目指して、各回個別テーマを掲げ、専門家による講演や企業による事例紹介により、想定される危険を理解し、必要な対策の在り方を考えます。
2021年度 個別テーマ
◇第1回 水害対策◇
近年、⼤型台⾵や短時間で局所的に発⽣するゲリラ豪⾬が多発しており、各地で甚⼤な被害をもたらしています。地震と⽐較し、企業における⽔害のリスクを想定した準備は、⼿薄な傾向があるとも⾔われており、災害時に予想以上の被害を受けることも考えられます。現代の⽔害の特徴を学び、対策について考えます。
◇第2回 地震対策◇
政府の地震調査委員会は 2018 年、今後 30 年間に南海トラフ地震が発⽣する確率を従来の「70%程度」から「70〜80%」に引き上げました。地震規模はM8〜M9クラスと⾔われており、企業は引き続き対策を推し進めることで被害軽減をはかることが 重要となります。製造業における地震災害時の BCP 策定のポイントも含め、具体的な対策を考察します。
◇第3回 火災対策◇
企業における防災意識が⾼まっている現代においても、⼯場⽕災は頻発しています。その原因は様々ですが、事故を未然に防ぐためには⽇常の点検、確認、対策が不可⽋です。今回は、実際の⼯場⽕災の事例より、具体的な発⽣原因や、⾒落としがちな問題点を含め、⽇々の防災活動で取り組むべき点について考察します。
開催スケジュール ~1テーマ毎のお申込みも可能です~ ※全日程オンライン開催
第1回「水害対策」 8/24(火) 13:30~16:20 | 【講演】 「気候変動により激甚化する水害からどのようにして命と暮らし、社会経済活動を守るか」 ~近年の豪雨災害による住民、企業、病院、社会福祉施設、市役所等の被害を踏まえて~ 東京大学大学院 工学系研究科社会基盤学専攻教授 池内 幸司 氏 |
【企業事例】 「千曲川決壊による本社工場浸水被害からの復旧」 ~取り組みの最前線から学ぶ本当の対策とは~ 仁科工業㈱ 取締役社長 中野 卓 氏 長野県にある仁科工業㈱は産業車両および建設機械の油圧制御機器の製造・販売を手掛ける。2019年10月、台風19号に伴う千曲川決壊により、本社工場の浸水被害を受けた。工場は稼働停止し、生産への多大な影響があったが、取引先や地域関係者および関係会社などから多大な支援を受けながら、被害状況の調査、復旧作業に取り組み、早期に稼働再開を果たした。今回は、被災時の状況や、復旧活動の具体的な内容、現在に至るまでの災害に強い工場を目指した取り組みについてお伺いする。 | |
第2回「地震対策」 9/28(火) 13:30~16:20 | 【講演】 「過去の災禍に学び来たる大災害から製造業を守る」 ~いつか必ず来る日に備え、取り組むこと~ 名古屋大学 減災連携研究センター教授 福和 伸夫 氏 |
【企業事例】 「大規模地震から学ぶ未来への備え」 ~グループ一丸で乗り越えた熊本大震災~ アイシン九州㈱ 元代表取締役社長 髙橋 寛 氏 熊本県にあるアイシン九州㈱は前震と本震で震度7を記録した熊本地震により、工場の天井クレーンが落下し大型プレス機が破損するなど、設備や建屋に甚大な被害を受けた。誰もが復旧は長期に渡るものと直感した中、設備や従業員を他の工場に移す方針を迅速に決定し、被災から約2週間後には順次生産再開を果たした。また、被災した工場においては、グループの応援も含め総力を挙げて復旧作業を進め、同時に耐震対策も強化した。震災を経てアイシングループでは、安全や地震対策の再確認を行い、サプライチェーン維持の改善にも取り組んでいる。今回は、地震発生時から復旧までの状況、今後の震災に備えたBCP策定・改定のポイントなどについてお伺いする。 | |
第3回「火災対策」 10/27(水) 13:30~16:20 | 【講演】 「工場火災の事例を踏まえた、陥りやすい防火上の問題点とは」 ~どうすれば火災事故は防げるのか~ 名古屋市消防局 予防部規制課危険物係長 森島 政彰 氏 予防部予防課違反是正係長 渡邉 夏樹 氏 |
【講演】 「製造業の火災対策のこれから」 SOMPOリスクマネジメント㈱ シニアコンサルタント 奥山 憲昭 氏 1. 近年の製造業における工場火災の事例紹介―問題点の解説と対策 2. 火災事故が及ぼす二次被害、サプライチェーンへの影響 3. 火災対策のBCP策定について |
開催要領
とき | ①2021/8/24(火) ②9/28(火) ③10/27(水) |
開催形態 | オンライン開催(全日程) ※Zoomを使用します |
対象 | 会員企業、災害対策に関わる部門責任者、担当者方々 |
参加費 | 【全3回セット申込み】 会員:35,200円 ・ 一般:45,760円 【1テーマ毎の申込み】 会員:12,980円 ・ 一般:17,050円 ※会員価格には、下記組織が含まれます。 中部生産性本部、中部マーケティング協会、日本IE協会、九州IE協会、関西IE協会(第2回「地震対策」のみ) ※視聴される方お一人当たりの金額です。(視聴される方全員のお申込みが必要です。) ※消費税10%込み |
備考 | 申込締切日:【全3回セット申込み】・・ 8月17日(火) 【1テーマ毎の申込み】 「水害対策」・・ 8月17日(火) 「地震対策」・・ 9月21日(火) 「火災対策」・・10月20日(水) ※申込期限に遅れる場合は予めご連絡ください。 ※参加費は、請求書に記載の期日までに指定銀行へお振り込み願います。なお、銀行へ支払う振込手数料に つきましては、お客様のご負担となりますのでよろしくお願いいたします。 ※下記日程以降の参加取り消しにつきましては、参加費の返金を致しかねますのでご了承下さい。 【全3回セット申込み】・・ 8月18日(水) 【1テーマ毎の申込み】 「水害対策」・・ 8月18日(水) 「地震対策」・・ 9月22日(水) 「火災対策」・・10月21日(木) ※講師の都合などの事情により、日程・時間・内容の変更をさせていただく場合がございます。 ※申込受付後、1人目の参加申込者の方宛に請求書及び受付確認書(人数分)をご送付申し上げます。 【注意事項】下記事項を確認、同意の上、お申込みをお願いします。 1.講演の録画、録音、配布資料記載事項の無断転載、オンライン参加の場合は画面撮影、画面キャプチャー、 SNSなどへの掲載を固くお断りいたします。その様な行為が発覚いたしました場合、事務局より削除を要請、または講師より請求されます損害賠償を請求させていただきます。 2.当方に起因しないシステムトラブルにより画像・音声に乱れが生じた場合については、再送信や返金はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。 3.登録者並びに代理参加以外のご参加はご遠慮願います。(オンラインの場合、視聴URL等は参加されるご本人のみ有効です。第三者への転送はご遠慮ください。) 4.本注意事項については、代理参加となった場合は、代理参加者に自動的に適用されます。 問い合わせ先:堀部 TEL052-221-1261 |
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