2021 中部生産性会議 【募集終了】
一年以上にわたるこのコロナ禍によって人とモノの流れが分断され、世界の社会経済活動に大きな打撃を与え、社会や経済のあり方、人々の働き方、暮らし方に至るまで、大きな転換を迫られています。
日本においては、人口減少と少子高齢化が進む中、SDGsに代表される持続可能な社会を実現するため、高齢者や女性をはじめ誰もが安心して活躍できる環境を、このニューノーマル時代の中で実現していなければなりません。さらには、ジョブ型雇用や管理職のマネジメント力の向上、働き方改革の進化など新たな視点から生産性向上の取り組みがより一層求められています。
本年度の中部生産性会議では、「Restart 今こそ試される組織の進化」~いかなる時代でも持続的に成長するために~ をテーマとして、労使を取り巻く様々な背景、テーマ、課題、先進の取り組み事例を共有し、経営層から人事、労働組合の方等、様々な立場の関係者が一堂に集い、生産性向上について考える場として実施いたします。
開催要領
テーマ | 「Restart 今こそ試される組織の進化」 ~いかなる時代でも持続的に成長するために~ |
とき | 2021/9/14(火)・15(水) |
ところ | ※コロナ感染拡大状況を鑑みまして、開催方法を オンライン(ライブ・オンデマンド)のみに変更いたしました。 |
対象 | 中部地域に所在する企業労使関係者(経営者、部門責任者、担当者、労組役員等) |
参加費 | 会員・一般共に:34,100円 (資料代、消費税、 |
プログラム
1日目 9/14(火) 13:00~17:30
13:00~13:10 | 【開会挨拶】
一般財団法人中部生産性本部 会長 小倉 忠 (㈱ノリタケカンパニーリミテド 代表取締役会長) | |
13:10~14:10 | 【講演Ⅰ】 「『両利きの経営』の実践」 ~リーダーは、人の心に灯をともす~ AGC㈱ 取締役会長 島村 琢哉 氏 | ![]() |
<講演内容> AGCでは、2011年以降新規参入企業増加による液晶ディスプレイ事業の業績悪化を受け、2015 年に CEO に就任した島村会長(当時 CEO)のもと両利きの経営による組織文化改革をすすめ、V字回復を遂げました。この組織文化改革はスタンフォード大学からも研究対象となり昨年取り組みが書籍化され、世界から注目を集めています。主力事業で稼いだキャッシュを生かし、新規事業を小さな種から育てる「両利きの経営」を実践するAGC。技術者が部門の壁を越えて交流しやすくし、次のビジネスの種が自発的に生まれやすい仕組みを作っています。事業の役割を決めるトップダウンと、若手の活力やアイデアを引き出すボトムアップが両輪となるなどイノベーティブな組織に必要な組織の考え方、また求められるリーダー像についても伺います。 | ||
休 憩 | ||
14:30~15:40 | 【講演Ⅱ】 「渋沢栄一に学ぶ論語と算盤とSDGs」 シブサワ・アンド・カンパニー㈱ 代表取締役 コモンズ投信㈱ 取締役会長 渋澤 健 氏 | ![]() |
<講演内容> 「日本資本主義の父」と呼ばれている渋沢栄一は「論語と算盤」を提唱しました。道徳と経済が合致すべきという今から100年以上前の思想ですが、「一人だけが大富豪になっても、そのために社会の多数が貧困に陥るようでは、その幸福は継続されない」にあらわされるように「誰一人取り残さない」「誰もが安心して安全で持続可能な社会を目指す」SDGsとまさに同じです。「論語」と「算盤」の二つの言葉は、まったく別次元の要素で、ビジネスで同時に進めるのは難しいように思う言葉ですが渋沢栄一はどのように捉え、実行してきたのか。5代目の孫にあたる渋澤健氏よりSDGs達成のヒントを伺います。 | ||
休 憩 | ||
16:00~17:30 | 【講演Ⅲ】 「変化の時代を生き抜くトヨタの人事制度改革」 トヨタ自動車㈱ 人事部長 大橋 俊介 氏 | ![]() |
<講演内容> 100年に一度の大変革期を迎え大きな改革を進めるトヨタ自動車は、新たに打ち出すビジネスや戦略を確実に実現し新たな時代に対応していくために、新領域にチャレンジできる人材育成、全員活躍・成長の後押しを加速させる人事施策に取り組んでいます。具体的にはプロ人材の育成の強化と柔軟な配置による経営のスピードアップ、これからの変化に対応する多様性の促進などの課題解決に取り組んでいます。ビジネス環境が大きく変化するこれからの時代、どのように組織や人材マネジメントしていくべきかこれまでの取り組みを伺います。 |
2日目 9/15(水) 10:00~17:30
◆分科会では2つの会場に分かれてより講師に近い距離でお話をお伺いします。 | ||
10:00~11:30 分科会Ⅰ | 【Ⅰ-A】 「生産性の高い組織とは」 ~コロナ禍で変わる働き方と意識改革~ 日本マイクロソフト㈱ テクノロジーセンターエグゼクティブアドバイザー 小柳津 篤 氏 | ![]() |
<講演内容> コロナ禍により一層働き方改革が叫ばれるようになる中、日本マイクロソフトでは、働き方改革もテレワークの推進も行っていません。世間で言われるようになる随分前から、創造性を生むために「短い時間で働き、よく休み、よく学ぶ」、より効率的な働き方の見直しを行ってきました。具体的には、就業日数、紙の印刷枚数、電力消費量などを削減、30分会議の実施率、リモート会議実施率、1日あたりの人材交流数の向上といったより効率的でクリエイティブな働き方となるためのきっかけ作りでした。コロナ禍で働き方がどのように変わり向き合い取り組んでいくのか、そのヒントを伺います。 | ||
【Ⅰ-B】 「ジョブ型人事制度の現状と課題」 ~戦略に合致した、実効性のある人事制度の構築にむけて~ 東京エレクトロン㈱ 人事総務ユニットGM 土井 信人 氏 | ![]() | |
<講演内容> 東京エレクトロンはグローバルカンパニーとしての今後の事業発展を視野に、どこの国、どのような環境下でも従業員一人ひとりが力を発揮し、協働して成果を出せるために、2017年7月に海外や日本、子会社含めた人事制度改革を実行しました。具体的には職種と職責を明確に定義したグローバル共通の等級制度を設定し貢献に応じた評価・報酬制度へと見直したことで、国内およびグローバル・グループ間の適材適所の実現、自立したキャリア開発を実現しています。変化に適応し貢献度の高い人材を生み出す東京エレクトロンの人事制度と、制度の運用における苦悩の話や、社員や経営の理解をどのように得てこられたかについて伺います。 | ||
昼 食 | ||
12:20~13:50 分科会Ⅱ | 【Ⅱ-A】 「管理職のマネジメント力向上」 ~対話の質を向上させる1on1ミーティング~ ヤフー㈱ ビジネスパートナーPD本部組織・人財開発部人財開発リーダー 張 希 氏 ビジネスパートナーPD本部組織・人財開発部 吉澤 幸太 氏 | ![]() ![]() |
<講演内容> コロナ禍によりテレワークを導入する組織が急速に増え、社内のコミュニケーションや部下育成、マネジメントについて、以前より課題として取り上げらえることが多くなっています。ヤフーでは、2012年より1on1の全社浸透に力を入れ、9割を超える社員が週1~2回のペースで対話を行うまでに至っています。その狙いは「人材育成」にあり、「社員の才能と情熱を解き放つ」ことによって成長を促すとともに、組織パフォーマンスを高めることを目指しています。どのようにして1on1を浸透させ定着してきたのか、これまでの活動の中で培ってきた取り組みについて伺います。 ※一部、Webカメラ・マイクを使用します。 | ||
【Ⅱ-B】 「引退モードからやりきるモードへのシニアの活躍促進」 ~2007年からの早期の定年延長の取り組みを踏まえ~ サトーホールディングス㈱ 国内人財開発室シニアマネジャー 長尾 博史 氏 | ![]() | |
<講演内容> サトーホールディングスは、「やる気があれば、いつまででも働けるように」という経営トップの強い想いから、定年年齢を65歳へと引き上げ、役職定年も60歳へと変更してきました。併せて、賃金カーブを60歳までは減額せず、60歳到達時点で役割の変更を明確にしています。変更後の役割によっては引き続き減額しないような賃金カーブとするなど、適正な評価賃金とすることで社員を「引退モード」にさせないよう取り組んでいます。それらシニア世代がモチベーション高く活躍し続けるための仕組みづくりについて伺います。 | ||
休 憩 | ||
14:10~15:40 分科会Ⅲ | 【Ⅲ-A】 「タニタが考える働きがいの構築」 ~日本活性化プロジェクト~ ㈱タニタ 経営本部社長補佐 (同)あすある 代表社員 二瓶 琢史 氏 | ![]() |
<講演内容> タニタでは2017年より、希望する社員を雇用契約から業務委託契約に転換することで、当人の主体性を引き出しつつ、その努力に報酬面でも報いる取り組みを始めています。働く人が経営者感覚を磨くとともに、自らの仕事内容や働き方をデザインすることで、やりがいを持って心身ともに健やかに働ける環境をつくる「健康経営」の一環でもあります。当初は不安や反対の声もあったこの取り組みも5年目に入り、今では社内外から注目・評価を集め、さらなる発展を目指しています。日本の働き方に一石を投じるこれまでの取り組みを伺います。 | ||
【Ⅲ-B】 「りそなのダイバーシティ推進の成果と課題」 ~女性活躍推進、女性管理職の登用について~ ㈱りそなホールディングス 人財サービス部ダイバーシティ推進室長 島田 律子 氏 | ![]() | |
<講演内容> りそなホールディングスは2003年の公的資金の注入を機に、経営改革を進める中でダイバーシティ推進を大きく前進させています。経営諮問機関「りそなWomen’s Council」の提言から様々な人事制度が実現したこと等も女性活躍推進を大きく後押しし、近年ではスマート社員制度導入等により多様な働き方の実現が図られています。2020年には女性ライン管理職比率も30%を超えるなど、着実に成果を上げています。具体的な取組み事例と、取組みによる成果と今後の課題について伺います。 | ||
休 憩 | ||
16:00~17:20 | 【特別講演】 「福島第二原子力発電所ではあの日何が起こったか」 ~危機管理とリーダーシップ~ 日本原燃㈱ 代表取締役社長 増田 尚宏 氏 | ![]() |
<講演内容> 東日本大震災から10年を迎え、中部地区でも東海地震の発生が想定される中、事前の備えはもちろん危機的状況下でも最善の対応ができる組織を構築する必要があります。東日本大震災において、東京電力の福島第一原子力発電所がメルトダウンする中、約10キロ南に位置する福島第二原子力発電所も同様に地震・津波の被害を受けたものの、危機の回避に成功しました。当時福島第二原子力発電所長として先頭で指揮をとられた増田氏より、極限の状況の中、リーダーとしてどのように振舞い、組織をまとめ、その危機を乗り越えたのか、当時の経験から伺います。 | ||
17:20~17:30 | 【閉会挨拶】
中部地方労働組合生産性会議 議長 西野 勝義 (トヨタ自動車労組 執行委員長) |
◆ ご参加の案内
① 9月8日(水)にお申し込み方全員(会場・オンラインの参加方法問わず)に、ご参加の案内(資料ダウンロードURL・視聴URL等)をメールにてお送りします。
※メールが届かない場合は事務局までお問い合わせください。
② 本会議は、講演後に約1週間限定でオンデマンド(録画)配信を行う予定です。なお、事情により変更となる可能性がありますこと
ご了承ください。
●オンライン参加の方
① 本セミナーではZoomにて配信致します。事前に最新版のアプリケーションをご準備の上ご参加いただきますようお願い申し上げま
す。
② 分科会Ⅱ-A(ヤフー㈱)のみ、一部Webカメラ・マイクを使用しますので、可能な方はご準備をお願いします。
なお、必須ではありませんので、ご準備の無い方も参加いただけます。
(その他の講演、分科会ではWebカメラ・マイクは使用する予定はありません)
◆ お申込みにあたってのお願い及び注意事項
下記事項を確認、同意の上、お申込みをお願いします。
① 新型コロナウイルスの感染拡大状況、講師の都合などの事情により、講師が来場しないリモート講演となる場合や、日程・時間・内容並びに開催形態の変更をさせていただく場合がございます。
② 会場には定員を設けております。定員に達した場合は、以降のご案内はオンラインのみになりますこと、ご了承ください。
③ 開催後、参加費請求書をご連絡担当者の方へお送り申し上げます。参加費につきましては、請求書に記載の振込み期日までにお振り込み願います。参加費のお支払いの際に発生します振込手数料については、お客様にてご負担願います。
また、請求書のメール送付ご希望の方は申込みフォーム備考欄にご希望の旨ご記入ください。
④ キャンセルは、9月7日(火)までにお願いいたします。9月8日(水)以降の参加費の払戻しはいたしかねますので、代理の方のご派遣をお願いいたします。
⑤ 講演の録画、録音、配布資料記載事項の無断転載、オンライン参加の場合は画面撮影、画面キャプチャー、SNSなどへの掲載を固くお断りいたします。その様な行為が発覚いたしました場合、事務局より削除を要請または講師より請求されます損害賠償を請求させていただ
きます。
⑥ 当方に起因しないシステムトラブルにより画像・音声に乱れが生じた場合については、再送信や返金はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
⑦ お申込者もしくは代理参加以外の参加はご遠慮願います。(オンラインの場合、視聴URL等は参加されるご本人のみ有効です。第三者への転送、お申し込みの方以外との複数名での視聴はご遠慮ください。)
⑧ 本注意事項については、代理参加となった場合は、代理参加者に自動的に適用されます。